白い米

バイトから帰宅る
電車は夏みたいな湿度だね
ムジのイチゴ味のブルドネージュのこと考えたり
今さしている傘が誰の傘か考えたり
小平にてセカンドハウスが立案されてしまうこと考えたり
お別れを思わす程の素敵なメールのこと考えたり
やっぱりイチゴ味の
って
してたら部屋についた


何だか歌声が聞こえてきた
iPodから
いや、
部屋から


暗闇の中から


女の声が





電気をつけてみると

なんと

電池が消耗されて
さらに壊れているはずの
赤い



ラジオから


歌声がー


あなたのことをー
あー
あなたのめをみていてわかったのー
わたしをみていないことがー
彼女のことをー


赤いラジオから雑音とともに漏れるその歌声に
わたしはわたしはわた





このラジオはもう完全に壊れている




ありえないことは
ありえない

いつのまにか、私は、ラジオをも、錬成出来る程の力を持ってしまった

このままだと、今晩は、地球が、イチゴ味のブルドネージュになってしまうかも分からない